家は何十年と住み続けるもの。家族の成長とともに、使い方は変化していきます。家族の成長とともに変化できる空間があると、とても暮らしやすくなる。そんな変わりゆくライフスタイルにしなやかに対応する、こだわりの住空間。暮らすほどに家族に馴染んでいくような、家族とともに人生を歩んでくれる住まいです。
設計士・インテリアコーディネーター
小林 恵莉
年齢を重ねても住みやすいのが平屋の特徴です。そこで、将来は1階だけで生活することができる平屋のような2階建ての住まいを考えました。お客様とお話していると「主寝室は8畳で」と希望される方が多いんです。でも、1階に少し大きい9畳の洋室を作り、必要になったら間仕切れるようにすると、1部屋として大きく使うこともできるし、2部屋として使うこともできる。仕切る場合は壁のほか、変化に応じてカーテン、パーティションでもいいと思います。1階にあるファミリークローゼットの使い心地もこの家の魅力のひとつです。家の中心にあるので、玄関やリビング、洗面室など家のどこからも近く使いやすい。着替えもおもちゃも季節物までしまえる便利な場所です。
インテリアのポイントは「年を経ても古びない」。面積が広い床には、飽きがこないオーク材を選択しました。長く暮らすことを考えると、壁は白ベース。家族と一緒に年を重ねる家だから、木目や間接照明、引き締めポイントに黒を配置し、落ち着いた空間を生み出しています。