例えば、⾃然に寄り添い、四季のうつろいを感じながら暮らす。家族や⼤切な⼈たちと⾷卓を囲む時間や、そこで交わされる何気ない会話を楽しむ。暮らす⼈の⽣き⽅を⼤切にした住まい。「JAPANDI(ジャパンディ)」とは、「japanese(⽇本⾵)」と、「scandinavian」を組み合わせた造語。⽇本の「侘び、寂び」の精神と、北欧のミニマリズムが融合した注⽬のスタイル。華美に飾るのではなく、素材の美しさをいかしたアイテムやクラフトされた家具を⽤いて洗練された⼼地よい暮らしを実現します。
インテリアコーディネーター
(grork interior design office 代表)
上村 真以
お客さまと家づくりのお話をしながら、感じていたことがあります。それは、「どんな間取りがご希望ですか」と聞かれても、どう答えていいかわからないという⽅が多いということ。だから、思うんです。間取りから始まる家づくりもあれば、「触れる」から始まる家づくりがあってもいいのではないかと。「この気持ちいい床材を使いたい!」「このカーテンの柄と暮らしたい」とか、インテリアの⼩さなアイテム、椅⼦やソファでもいい。そこから⾃分たちの家を形にしていくのも素敵だと思います。
私がインテリアコーディネーターということもあり、先に家具などのアイテムから、家づくりを考えはじめることも多くあります。間取りより先に「こんな雰囲気」「こんなアイテム」「こんな素材感」など、⽬で⾒てわかりやすい、触れてわかりやすいものから考える。実は、「JAPANDI」もそうです。窓を開けたら常緑樹の葉が⾵で揺れる⾳が聞こえたり、井草や室内に飾った花の⾹りをふわりと感じたり。⽞関から⼊って通路を歩く時、庭にふと⽬をやると、光や⾵や⾬の滴が⾒える。そんな⼼地よい暮らしを想像しながら考えました。